HIGASHI
HOKKAIDO

ひがし北海道

民族服の生地になる樹皮を
自分の手で加工して
アイヌ文化の奥深さを改めて
実感できました。

-STAY HOME期間中はどのように過ごされていましたか?

ゴールデンウィークまではお店を開けていましたが、それ以降は6月まで閉めていました。いつもは観光客で賑わう阿寒湖温泉ですが、町は今まで見たこともないほどにひっそりとしていましたね。

オヒョウの木は荒皮を剥ぎ取り、天然の温泉に浸して繊維に。“アットゥシ”の生地をはじめ、あらゆる工芸品に使用される。

悲観的になっていても仕方がないので、アイヌ文化をもう一度見つめ直そうと思ったんです。“アットゥシ”と呼ばれるアイヌの樹皮衣があるのですが、その生地にはオヒョウの木の内皮が使われています。自分自身もアイヌの工芸品を手作りしていますが、これまでは生地や糸になった状態のものしか触れてこなくて。

阿寒湖畔近くの単純泉に浸したところ、層が剥がれずに糸として使えなかったそう。

そんな中、叔母からオヒョウの樹皮を譲ってくれると連絡があり、車を飛ばしてたくさんの樹皮をいただきに行き、せっかくの機会なので昔ながらの糸の採取に挑戦してみました。また、マスク不足ということもあり、藍染の生地を使い口琴を刺繍したマスクを手作りしたのも良い経験でした。時間があったので、家族と過ごす時間が増えたのも良かったですね。

重曹泉だと層がきれいに剥がれて白っぽく変色。

-この期間を経て感じたことはありますか?

アイヌ文化の奥深さが改めて感じられたことですね。叔母からもらったオヒョウの樹皮は、糸として使うために昔ながらの方法で温泉に浸してみたんです。62度の単純温泉とアイヌ集落の重曹泉に浸しました。

木灰と一緒にオヒョウの樹皮を煮る伝統的な製法。茶色っぽい渋めのカラーリングに変色。

また、祖母のやり方で木炭を一緒に煮るなど、3パターンを試しました。結果として単純泉は繊維が剥がれず失敗。重曹泉は白くなり、木炭は赤っぽく変色し、繊維が層になってきれいに剥ぐことができました。「何気なく使っている樹皮がこんな風に変化するんだ」と、アイヌの手仕事の素晴らしさに触れることができました。

約10年ぶりに家族と一緒に登った知床半島の斜里岳。時間ができたこともあり、家族との思い出作りができたとか。

-ニューノーマルと言われる新しい日常を迎えて改めて思うことはありますか?

今だけの話かもしれませんが、旅のスタイルがガラッと変わったような気がします。これまでの多くは国内外からの団体ツアーだったのですが、今はゆっくりと北海道を堪能しようという団塊の世代のお客様がご夫婦で来られることが多いんですよ。

藍染の生地で作った口琴マスク。左にアイヌに伝わる楽器“ムックリ”、右にサハ共和国の伝統的な“ホムス”をモチーフとした手刺繍をプラス。

お店としてはゆっくりと旅をするお客さんに、この土地ならではの食材を活かしたアイヌ料理を提供しようと尽力しています。

日本一大きなフキとして知られる“ラワンぶき”。寸胴を使っての下茹で作業。

-自粛が明けた今、どこに行って何をしてみたいですか?

奄美群島の加計呂麻島ですね。昨年に奄美民謡の唄者である朝崎郁恵さんとのコラボで“アマミアイヌ”というユニットで共演させていただきました。朝崎さんのご出身である加計呂麻島のお話を聞く中で、時代背景や自然などで北海道との共通点が多いことに気付いたんです。魂を揺さぶられるような朝崎さんのシマ唄を生み出した、加計呂麻島の風景を一度この目で確かめたいですね。

そのラワンぶきを使った肉詰めは「民芸喫茶ポロンノ」で期間限定メニューとしてサーブ。「アイヌの伝統的な料理に加え、自分たちが季節毎に美味しいと思ったものも提供しています」。

オヒョウの木は荒皮を剥ぎ取り、天然の温泉に浸して繊維に。“アットゥシ”の生地をはじめ、あらゆる工芸品に使用される。

阿寒湖畔近くの単純泉に浸したところ、層が剥がれずに糸として使えなかったそう。

重曹泉だと層がきれいに剥がれて白っぽく変色。

木灰と一緒にオヒョウの樹皮を煮る伝統的な製法。茶色っぽい渋めのカラーリングに変色。

約10年ぶりに家族と一緒に登った知床半島の斜里岳。時間ができたこともあり、家族との思い出作りができたとか。

藍染の生地で作った口琴マスク。左にアイヌに伝わる楽器“ムックリ”、右にサハ共和国の伝統的な“ホムス”をモチーフとした手刺繍をプラス。

日本一大きなフキとして知られる“ラワンぶき”。寸胴を使っての下茹で作業。

そのラワンぶきを使った肉詰めは「民芸喫茶ポロンノ」で期間限定メニューとしてサーブ。「アイヌの伝統的な料理に加え、自分たちが季節毎に美味しいと思ったものも提供しています」。

郷右近さんにとって
ひがし北海道の魅力は?

広大な湿原や原野、霧の揺れる静かな湖、連なる美しい山々。その麓にたくましく生きる野生動物たち。懐の深い大自然が目の前に広がり、四季を通じて訪れたならきっとひがし北海道の虜になるはずです!

郷右近 富貴子さん

原生林に囲まれた小さな町、阿寒湖温泉にあるアイヌコタン育ち。同集落に構えるアイヌ料理のお店「民芸喫茶ポロンノ」を家族で切り盛りする。姉妹ユニット「Kapiw&Apappo」としてアイヌ音楽を広げるべくライブも精力的に活動。

北海道の自治体・空港・公共交通機関の感染対策

<自治体または観光局>
北海道観光局はこちら

<空港>
釧路空港はこちら

旅行者向け「新しい旅のエチケット」はこちら

ひがし北海道のおすすめ情報

  • 手付かずの自然に脱帽。 心地よい夏の旅。

  • 北の恵みたっぷりな 道東グルメはいかが?

  • コバルトブルーに透き通った清らかで神秘的な池。

  • PEACH LIVE Vol.13 ひがし北海道・釧路

  • PEACH LIVE PEOPLE

PEOPLE

  • 時代は大量生産からクラフト化に進むからこそ、より地域性を活かした佐渡らしいお酒を造りたい。

    MORE
  • 観光業は大ダメージを受けていますが、京都本来の姿を取り戻しつつあります。

    MORE
  • 進化する人と何もできなくなる人。この時期を経て二分化すると思います。

    MORE
  • コロナ禍でニューノーマルな商品を作ることに。今後も新しい日常と歩調を合わせていきたいです。

    MORE
  • 民族服の生地になる樹皮を自分の手で加工してアイヌ文化の奥深さを改めて実感できました。

    MORE
  • いいお店がいい街を作っていく。個店の重要性に気付いた自粛期間でした

    MORE
  • 写真撮影のサービスを通して第一歩を踏み出すサポートをしていきたい。

    MORE
  • 暗いニュースばかりじゃないので、気分を高めて新しい日常を迎えたいですね。

    MORE
  • お客様がどうすれば心地良く満たされるのか。大きな課題に立ち向かうべく模索の真っ只中です

    MORE
  • STAY HOMEの自粛期間を経て、奄美大島の偉大さが再確認できました。

    MORE
  • 地元の物作りを通じて、新潟を伝えていきたいです。

    MORE
  • “除”と“与”の相乗効果で精神的不安を取り除きたい。

    MORE
TOPページへ

私たちPeachは、すべての人が安心してフライトをご利用いただけるよう、
これからも安全な運航に努めてまいります。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。