空が、働き方を自由にする。Peach Biz For ビジネス

サイバー大学 教授

勝 眞⼀郎さん

ワーケーションエリア

藤沢 奄美⼤島

旅でも地元の⼈に喋りかけるといろいろ教えてくれる。
どれだけ頼って、ひとに教えてもらうかで、
⾯⽩くなっていきますよね。

01. 新しい働き方について
どう思いますか?

2拠点生活は、10年前くらい前からです。元々奄美出身なのですが、奄美の自治体から産業支援の仕事で、ここに住んでもらえませんかみたいな形で依頼を受けました。コロナ禍になる前は神奈川の藤沢と奄美が2週間ずつでしたが、今は3週間奄美で1週間藤沢という感じです。

ネットやクラウドのおかげで、どこにいてもできる職種も増えてきました。元々できていたのだけど、コロナのおかげでやっていいよって会社が増えてきたので、みんなやりだしたっていう感じですよね。技術的には10年前ぐらいからできていた技術で、全然変わっていないのだけど。

前は「勝さんみたいな仕事のスタイルをしたいけど、会社がね」みたいな話が多かったのですけど、今は「そんな大したことじゃなかったのね」って言われます。

02. 実際にワーケーションなど
やってみて、どうでしたか?

やっぱり難しいのは労務管理。会社としては、部下がちゃんと仕事しているのかっていうのが不安になるのをどう管理するか・・・そこは何か仕組みを変えないと駄目ですよね。

これまでは、上司がちゃんと指示できていないので何が上がってくるか不安になっていた。本当は、いつまでにこれをやってねって指示ができていれば、部下はどこにいてもよいのです。以前は、なんとなく座っていていると安心していたということなのかなと。未だに僕にも、座っていて欲しいっていう仕事の依頼がいっぱいあるのですけど、それはすべてお断りしています。

03. 新しい旅の形とは?

ワーケーションという言葉はそのうちなくなると思います。これまでは、勤務日は遊んじゃだめで、休日は全く会社とやりとりもしないということだったけれど、今後はある瞬間はビジネスに切り替えるし、ある瞬間はもう完全にオフ、そうした刻みをもうちょっと短くするようになると。今サーフィンで海に入っているから連絡つきません、上がってきたので仕事にバンと答えます、というような。

もっと多くの人がワーケーションをやるためには、学校がリモート化されて子供も奄美で授業を受け、朝早くと夕方は海で遊ぶ、みたいなことができるようになるといいですね。ちゃんと義務教育の単位が認められるようなところまでいくと、本当に多くの人が動き出すかもしれないですね。

奄美市の政策で立ち上げたのは「フリーランスが最も働きやすい島化計画」の「どこにいてもできる仕事、ここでしかできない暮らし」。ここというのが奄美の人もいるし、富山の人もいるし世田谷の人もいる。奄美市では仕事が自由にどこでもできる分、暮らしを重視するっていうフリーランスの方をいっぱい紹介しています。

ドローンオペレーターとかコーヒーのローストやっている人とか、農家とか、イラストレーターとか、様々な業種の方がいっぱい移住してきています。そういう、人のバラエティ・多様性が面白いなと思っています。

僕が奄美で2拠点生活を快適にできているのは、直行便があるから。奄美大島って、通常は成田・羽田・関空・伊丹・福岡から毎日1便、鹿児島から1日10便飛んでいるんですよ。これだけ利便性がいい南の島って他にないので、僕もできれば藤沢じゃなくて羽田に住みたいぐらいです。奄美で住んでいるところは、歩いて15分で空港なんですよ。移動がすごく楽で、苦にならないところであれば、快適に過ごせると思います。
Peachも大阪(関西)と東京(成田)から飛んでるので、みなさんもぜひ奄美へお越しください。

04. 地域との接点については
どう感じていますか?

旅でも地元の人に喋りかけるといろいろ教えてくれます。こういうことを知りたいのだったらこの人に会ってみろみたいな、感じになっていきます。その頼る体質があれば、次々繋がっていきます。一番広がらないのは「自分は大丈夫です」っていう感じで、ネットで調べてきて、有名な観光スポットを巡って終わり、みたいな感じ。どれだけ頼って、ひとに教えてもらうかで、地域は面白くなっていきますよね。

奄美には、そういう方を受け入れてくれやすい雰囲気があります。だから移住相談の人に「どこで知り合ったらいいですか」と聞かれたら、「居酒屋で飲みつぶれて倒れていると、誰かが介抱してくれるから、その人が君の親になる」みたいなアドバイスをしています。島の人たちはやっぱり親切にしたいと基本的には思っているので。

あんまり何かを貢献とか考えずに、普通に東京でやっていることを奄美でもやると、それが役に立ったり、東京ではこうだよっていうのを紹介するだけでも地元の若者も参考になったりすると思いますね。

例えば内地のイラストレーターが行くと、「現地のイラストレーターの仕事を潰すんじゃないか」みたいに最初思われるんだけど、そうじゃなくて、クオリティ高いものを見ることによってレベルが島でも上がっていく。こういうものだったら人は心が動くんだっていうのは貴重な体験になる。クリエイティブの価値をちゃんと地元もわかるようになって、地元のクリエイターにもお金出すようになるとか。そういう地元のクリエイターと一緒にワークショップとか、一緒にものを作るとかっていうのは面白いですよね。

ワーケーションという言葉がポンと出てきたので、不動産屋さんが1泊10万円の立派なワーケーション施設をつくるということになりがち。地元の人たちとちゃんと関りができる空間とコミュニケーションの設計の方が大切だと思います。

やっぱりそこには誰かこの場を面白くする人っていうか、コンシェルジュとかコミュニケーターとかそういうコミュニティデザイナーが入らないと、つまんない空間になってしまいますね。

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